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 藤高では通常50分かかる先生の解説を30分にギュッと凝縮しようと考えました。全部の普通教室に、黒板位置に映し出すことが出来る教育用大型プロジェクタを導入。パワーポイントやPreziを使い、ライブ感を大切にしたテンポよい授業展開がなされています。また、動画や図を提示することで教材をビジュアル化。新知識習得が楽しくなったと生徒に好評です。

 大きく学力が上昇する最大のポイントがこの「アクティブ・フェーズ」。直前に習得した知識を一気に定着させます。キーワードは「アクティブ・ラーニング(能動的な学び)」。新知識定着のために設計された学習活動を、先生は対話を大切にしながら補助していきます。学習活動の例としては、問題演習、実験、体験実習、グループでの協調学習、ポスターセッション、ディスカッション、タブレットを使った簡易プレゼンなどがあげられます。各先生は、クラスの生徒に合わせた様々なアクティブ・ラーニングの活動を展開し、能動的な学びの場を作り出し、生徒の能力を大きく伸ばしていこうと考えています。

 これまでのスタディタイム(50分)を新単元の定着に使い、ここからの20分は徹底した復習演習を行い学力を強化(reinforcement)する時間です。このフェーズで、学習者は以前に習った単元の問題に取り組みます。従来、個人の時間に取り組んでいたことを、スタディタイムの中に位置づけることで、確実な時間の確保とアドバイザーによる適切な指導を得ることができます。

 

 学習者に70分授業を通して感じさせたいのは、「あれができるようになった」という体験の積み重ねです。「わかる」を越えて「できる」にいたる経験をさせることです。70分授業のイメージは、教える時間はむしろ少なく、大半の時間を演習に使うこと。つまり学力がつくことは「教える」ことではなく「自ら学ぶ」ことにあることをこのスタディタイムの時間の中で実感することです。

■教師による一方通行の授業は全面的に廃止

 藤高では、座学だけで行われる50分間の一方通行授業を全面的に廃止しました。変わりに3フェーズで構成されアクティブ・ラーニングの考え方を取り入れた70分授業を導入。様々な活動をとおして生徒の主体的な学びの時間を創出しています。

■従来の「ただ座って先生の話を聞く授業」は、効果がほとんどなかった!

 一方通行のみの授業を廃止した理由は、一般的な高校で行われている授業では、将来ある生徒の学力を十分に伸ばすことができないと考えたからです。下のラーニングピラミッドに表示されている平均学習定着率を見てください。学習内容を半年後どれだけ覚えているかという割合で、通常の「講義」型の授業ではたった5%しか覚えていないのです。「ただ座って先生の講義を聴いている時の脳の活動は、眠っている時と同じである」これはハーバード大学のエリック・マズール教授の言葉ですが、まさに本質をついています。「実演を見る」ことをすれば30%、「グループ・ディスカッション」をすると50%、「実際にやってみる」と75%と上昇しますが、もっとも効果が高いのは「他者に教える」活動で90%になります。効果のない詰め込み授業から脱却し、本当の学びを追求したい。理論的な裏付けのもと、藤高は自信を持って70分授業を推進しています。